パラサイト
今週のお題「告白します」
久々のブログになってしまったのは、実は、ずっとパラサイト ‐半地下の家族-でつまずいていたからだと、告白します。
われらが金曜ロードショーで1月頭に放送されたのを観てみて以来、自分なりの考察を考えていた。
いくつかの考察サイトも覗き見してみた。
でも、なんかよく分からない。
韓国のシビアな格差社会で、貧困層の主人公達が、富裕層の家族に巧妙にパラサイトしていった結果、大惨事を引き起こす。(どんでん返しが面白いので、詳細は割愛。)
伏線も多く、緻密に作られた面白い映画だった。
クライマックスの直前に、主人公は富裕層の恋人に、「僕、馴染めてる?」と聞く。
恋人は、何を聞くんだろうというような顔をして、「うん。」と答える。
貧困男性のモンゴメリー・クリフトが、富裕層の令嬢エリザベス・テイラーに恋したことで殺人を犯してしまう映画、「陽のあたる場所」を彷彿とさせるシーンだった。
頑張って富裕層に仲間入りしても、主人公はいつも劣等感や焦燥感に苛まれている。
富裕層はそんな事全く気にしない。
最後に主人公は、再起を誓い、映画は終わる。
でも、シビアな格差社会で、再起なんてまず無理なのだ。
そんなやるせなさを、希望に満ちた手紙と供に突き付けてくるエンディングに、なんとも言えないもやもや感が残る、そんな映画だった。